インプラント治療
患者さんがインプラントを考える場合で多いのが、歯牙の破折、交通事故等による脱臼骨折、歯周病による歯牙の喪失、先天的に永久歯のない場合が多いです。
入れ歯の場合、ほとんどの方が異物感、発音障害(カラオケでうまく歌えない)、物がよくかめない、加齢による精神的な抵抗を感じています。ほとんどあきらめて使っています。
ブリッジの場合は、健康な歯を削ってしまうのに抵抗を感じています。特に、保険のブリッジでは、削って犠牲になる歯が増えてしまう場合もあります。若い人には、ショックです。
1本歯がなくなったとして、セラミックのブリッジとインプラントを比較、評価した場合、
最近では金額の差が小さくなってきています。
つまり健康な歯を削りつなげる治療と健康な歯を損なうことなくインプラントで補うことができる治療の選択が楽に出来るようになっています。
当院のインプラント治療を受けた患者さんは、18歳~78歳までです。
基礎疾患等の問題がなければ特に適応年齢はありません。
CT撮影(3DCT)による診断
他院からの撮影依頼及び診断依頼も受け付けています。
CTコンピューターシミュレーションによる予知性の確立
当院では、インプラント治療を適切に行うために、CT撮影を行うことによって顎の骨の断面画像を撮影し、その画像を見ながらインプラント治療の計画を立てます。
より安全で、無理の無いインプラント治療を受けることが出来る最新の方法です。
当院では、平成5年よりCT検査SIM/Plant解析を導入しています。
現在では、SimPlant®Crystal PROを使用してインプラント治療をしています。
インプラント治療について説明やカウンセリングを随時行っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
使用しているインプラントについて
当院では、主に
ストローマン社
アストラテック社
ノーベルバイオケア社
デンツプライ三金社
のインプラントを使用しています。
最近の傾向として、抜歯と同時にインプラントを埋入して仮の歯まで補綴を行う方法。
顎の骨がやせている場合の、自家骨移植等でのインプラント可能症例の増加。
オールオン4(総入歯の場合)1日で固定式の歯を入れる方法。
通常であれば、好みのメーカーを1つ選んでおけばいいのですが、これらの状況に対処する為に複数のインプラントメーカーの製品を利用しています。
これらの、まわりの取り巻く状況が変化し進歩しても、口の中の衛生状態(歯周病)、かむ力の不均衡(かみ合わせ、ブラキシズムなど)の基本となる治療なしには、10年から20年にわたる補綴後の良好な機能維持は保てません。
ITIインプラント(ストローマン インプラント)
安全で機能的なインプラントシステムです。
歴史のあるインプラントシステムで、世界的にもっとも採用されているインプラントシステムです。インプラント本体のSLA表面が骨と結合するスピードがとても優れています。
基本は1度の手術で済む1回法で、臼歯部などの咬合力のかかる部分の治療に適しています。
インプラントだけではないですが、日ごろのメンテナンスが大切です。
インプラントを長持ちさせるには、悪くなってから治すのではなく、きちんと自己管理をすることが大切です。
安全で機能的なインプラントシステムです
歴史のあるインプラントシステムで、世界的にもっとも採用されているインプラントシステムです。インプラント本体のTiUnit表面が骨と結合するスピードがとても優れています。
基本は2度の手術で、臼歯部から前歯部まで、常に改良された製品を供給しています。
ASTRA TECKインプラント
審美性に優れているインプラントシステムです。
最も歴史のあるブローネマルクインプラントシステムの欠点が改良されています。現在、世界的に急速にシェアが拡大されています。骨吸収も少なく、1回法、2回法のどちらにも対応が可能で、前歯などの審美的要求の高い部分の治療に適しています。
ANKYLOS(アンキロス)の最大の特徴は、ジルコニア製のアバットメントに対応していることです。一般的なインプラント治療におけるオールセラミックスはアバットメントがメタル製だったため、歯肉が薄い場合や退縮した場合に金属が黒く見えてしまいました。しかし、ジルコニア(酸化ジルコニウム)製アバットメントは、メタルを使用しないため審美性の高い治療を可能にします。
インプラントの効用として
今までが取り外し式のばねのついた入れ歯で食事をしていた人が、仮にインプラントでの固定式の補綴に変わり、取り外す必要がなくなった場合。
1日三回食事をするとして、1年では、1095回の食事で取り外す必要がなくなり、そのつど歯肉への入れ歯の食い込みや、口の中を覆っているピンクの部分の異物感より開放されます。
その対費用効果は、かなりのものだと思います。
年配になって、残された時間に限りがあれば、より快適な生活すなわち入れ歯なんか忘れて、若い時と同じように何でも食べてみたくなるのは、私にとっても他人事とは思えません。
可能な限り、この快適な治療方法を行っていきたいと思います。
インプラントを治療に取り入れてから、25年もたちましたが、その時と同じインプラント体、構造、パーツ、外科の器具を使えるのは、ITIインプラント(ストローマン インプラント)だけでした。
最初から、そのコンセプトがしっかりしていたと思います。実際に長く使っていると、新製品で出てきては、3~4年で消えていく製品が多い世界です。
製品を選ぶ技術も、より長きにわたって咀嚼機能を営んでもらうための必要条件だと思う今日この頃です。